頭の回転をさまたげているもの

 うん。俺には頭の回転が足りない。スピードだ。スピイドがないというか、スムーズに言葉が出てこない。こういうの人前でしゃべるとき困るんですよ。ね。ひとつひとつ、ていねいに探るように言葉を吐いていく。たとえば実際私がしゃべる速度を文章で……示そうとすると、………………このように……三点リーダが大量に生じるというこういう結果になってくるわけで……あと「わけで」などと、言いたいことは終わったのになぜか「わけで」なんて言って続きがあるような…………ふりをするというか、そういう書き方喋り方をしてしまうので、むりやり何かを続けなければならないかんじになってしまって、まあ難儀する、ということがあります。僕が口でものを語るときはいつもこんな具合です。やさしい話題ならいいですが考えながらしゃべるとなると高頻度で言いよどむ。要するに「この内容・表現は適切か」ということを事細かにちぇっくする機構があるんですよねー。過剰な自意識ってやつですね。たまに、……たまに思考と言語が直結してるとき、つまり先述の機構が外れてるときもあって、そのときは早口になります。ぺらぺらぺらぺら。だが私は基本的に沈思黙考タイプというか沈思黙考しようとして無意識へと沈んでいくタイプ、控え目で引っ込み思案なのでそこを変えたらいいのではないか?